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Live システムイメージのビルドにはわずかながらシステム要件があります:
Debian や Debian 派生ディストリビューションの利用は必須ではないことに注意してください - live-build は上記の要件を満たすほぼありとあらゆるディストリビューションで動作します。
live-build のインストールにはいくつか方法があります:
Debian を使っている場合に推奨するのは Debian リポジトリからの live-build のインストールです。
他のあらゆるパッケージと同様に、単に live-build をインストールします:
# apt-get install live-build
live-build はGitバージョン管理システムを使って開発されています。Debian ベースのシステムでは git パッケージで提供されています。最新のコードを取得するには
$ git clone git://live-systems.org/git/live-build.git
を実行します。Debian パッケージを自分でビルド、インストールすることもできます。
$ cd live-build
$ dpkg-buildpackage -b -uc -us
$ cd ..
を実行し、新しくできた .deb ファイルから対象のものをインストールします。例えば
# dpkg -i live-build_4.0-1_all.deb
システムに live-build を直接インストールすることもできます:
# make install
アンインストールは:
# make uninstall
live-build をソースからビルドあるいはインストールしたくない場合、スナップショットを利用できます。スナップショットは Git の最新版から自動的にビルドされ、http://live-systems.org/debian/ から利用できるようになっています。
注意: 独自の Live システムを作成するためにシステムに live-boot や live-config をインストールする必要はありません。インストールは無害で、参照目的で有用でもあります。文書だけを望む場合には live-boot-doc や live-config-doc パッケージを別々にインストールできるようになっています。
live-boot と live-config はどちらも、 live-build のインストール にあるように Debian リポジトリから利用できるようになっています。
gitから最新のソースを利用するには以下の処理を追ってください。 用語 で触れている用語について必ずよく理解しておくようにしてください。
$ git clone git://live-systems.org/git/live-boot.git
$ git clone git://live-systems.org/git/live-config.git
パッケージをソースからビルドする理由が独自化である場合は、独自化の詳細について live-boot や live-config の man ページを参考にしてください。
ビルドは対象ディストリビューションまたは対象のプラットフォームを収録している chroot で行う必要があります: これはつまり、対象が buster であれば buster に対してビルドすべきだということです。
ビルドシステムとは異なるディストリビューションを対象とする live-boot をビルドする必要がある場合は pbuilder や sbuild といった個人向けビルダーを使ってください。例えば buster の Live イメージであれば live-boot を buster の chroot でビルドしてください。対象のディストリビューションがビルドシステムのディストリビューションと一致している場合はビルドシステムで直接 (dpkg-dev パッケージにより提供される) dpkg-buildpackage を使ってビルドできます:
$ cd live-boot
$ dpkg-buildpackage -b -uc -us
$ cd ../live-config
$ dpkg-buildpackage -b -uc -us
live-boot と live-config は live-build システムによりインストールされるため、ホストシステムでパッケージをインストールするだけでは十分ではありません: 生成された .deb ファイルを他の独自パッケージと同じように扱う必要があります。ソースからビルドする目的は恐らく公式リリース前の短期間に新しいものをテストすることなので、 変更したあるいはサードパーティ製パッケージのインストール に従って、関連するファイルを設定に一時的に収録するようにしてください。特に、どちらのパッケージも一般的な部分、文書、そしてバックエンドに分割されていることに注意してください。一般的な部分と設定に合うバックエンドをただ1つ、オプションで文書を収録してください。Live イメージを現在のディレクトリでビルドし、前述のディレクトリに両方のパッケージの単一バージョンの .deb ファイルを全て生成したものと仮定して、以下の bash コマンドでデフォルトのバックエンドを含めて関連するパッケージを全てコピーします:
$ cp ../live-boot{_,-initramfs-tools,-doc}*.deb config/packages.chroot/
$ cp ../live-config{_,-sysvinit,-doc}*.deb config/packages.chroot/
live-build の設定ディレクトリで live-systems.org のパッケージリポジトリをサードパーティリポジトリとして設定することで、live-build が自動的に live-boot と live-config の最新のスナップショットを利用するようにできます。